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現代の常識の裏にあった悲劇「手洗いうがい」

これは雑学に近い話なのですが思うところがあったので書いていきますね

 センメルヴェイス・イグナーツは簡単に言えば「手洗いうがい」の必要性を提唱した医者です。しかし彼は数々の誤解や批判を受けた悲劇の人物でした。

 当時の治療は悪い血を体から抜くなどそのレベルのもので、医者の手が汚れているせいで病気に感染するというような考えすらなかったといいます。

そのためセンメルヴェイスは嘲笑され病院から追放されました。(現在では彼の研究は認められています)

彼の説への風当たりの強さの一部は宗教文化の影響もあったと言われています。

 そこで思ったのですが彼の考えは日本だったら容易に受け入れられたんじゃないかと思いました。
日本には穢れという概念があります。

 この穢れはの概念は風習レベルで根付いていました。今思えば穢れに含まれる出血により「排出された血」「死体」を避けることは感染症の対策に繋がっていたのではないでしょうか。

 長い年月で経験則から導き出した民間対策が宗教儀礼の中に取り込まれたという解釈です。
 もちろんこの穢れの概念により誤解や偏見で苦しんだ人達もいましたが結果的に公衆衛生の底上げにつながっていたんです。

 つまりセンメルヴェイスが日本で「手洗いうがいは感染症対策になる」と提唱すれば、日本人は「確かに穢れは避けないといけないもんな~」という反応になりえる。禊ぎの文化もあるので水で手を清めることにも抵抗は少ないでしょう。

死人は穢れ
病人は穢れ
獣は穢れ
穢れに触れたものも穢れが伝染る



 この考えで忌引きや出仕停止期間が決められていた。穢れを清めるために手水や塩、沐浴で洗う。
生まれる国が違えば避けられるかもしれなかったセンメルヴェイスの悲劇と日本の穢れの概念の話でした。
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[ 2020/07/08 06:14 ] 民俗学 | TB(-) | CM(0)
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